«死んでたまるか»

検索で「グロ　腐った死体」

とかから来られても

そんなもの無いので

あしからず



ちょっとくらい

お盆に田舎に帰った

相変わらず、暑くて

冷房がひとつの部屋にしかない

BBQをすれば蚊に刺される

今年は足だけ20ヶ所くらいかな？

隣の家まで50メートルくらいあるし

まわりは田んぼや畑ばかり

だけどすごくいいところ

そして、人々が温かい

みんなよくしゃべるから

俺は二歩ぐらい引いて話を聞く


じいちゃんはもう92歳で、なにしゃべってるかよく聞き取れない

ばあちゃんはばあちゃんでぼけちゃってる

少し前までそんなことなかったのになあ



帰り際にじいちゃんがめずらしく俺に話をしてくれた

人生に関する事だった

「ちゃんと勉強して大学を出ろ」

「会社では一生懸命働け」

こんな話をしたことがなかった


そして車で出る時、

縁側まで出てきて笑顔で手を振ってくれた

「じいちゃんが手を振るなんて、めずらしいね」

なんて、家族で言ってた



こっちに帰ってきて

3日くらい経って、田舎から電話だった


じいちゃんが倒れた

それから二日でじいちゃんは亡くなった




そういえば、うちの兄貴にも何か話をしていた

少し感づいていたのかもしれないなぁ






「死んでたまるか」

そういって生きてきたじいちゃんが死んだ

いままで、ありがとう